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視覚盗撮モード

ターゲットの一人称視点の映像が映るモードである。これは単なる当てずっぽうの思いつきでは無く、周囲の通行人達が揃って見せる独特な挙動からその存在を推理したものである。

「バイクで走行中、すれ違う歩行者や自転車に乗った者らがよく携帯の画面と私とを交互に見比べるような動作をする。また、私の姿を認めた直後に携帯を取り出して画面に見入る者もいる。そして両者に共通するのは、画面を確認してニヤニヤ笑う者が多いということである。前者に関しては、メールやウェブやワンセグを見ながら通行していた者が、ふと車道に目をやって私と目が合っただけという説明もつくが、画面に熱中している人間が歩道の前方確認を時々するのは分かるとしても、わざわざ車道、それも一台の原付バイクの方へまっすぐ目を向けるのは不自然に思える。後者に関しても、たまたま人がメールや電話をしようと思いついて、携帯を取り出す瞬間にこんなに頻繁に居合わせるのはおかしい。そして独特のニヤニヤ笑い。これは「思わず笑っちゃうような」何かが画面の中に映っていることを発見した際に、誰でも思わず出てしまう共通反応のように思われた。
そういった彼らの奇妙な挙動が、私にある一つの仮定を思いつかせた。彼らは「カメラに映りに来た」のではないか?つまり私の視覚盗撮映像が「放送」されていて、不特定多数の人々に共有されているのではないか?それが携帯電話の画面に配信されていると考えると、先ほどから書いている多くの通行人たちの不審な行動・反応が綺麗に説明できると考えたのだ。あのニヤニヤ笑いも、テレビの中に自分の姿を発見したときの反応、セリフに直せばさしずめ「あっ本当に映ってる~!」とでも言うべき表情だと考えれば合点が行く。」('08 12/29その2改)

その後、この推測を裏付けるような印象的なエピソードがいくつかあった。

・「帰り道、16号線で信号待ちをしていると、歩道を黄色っぽいメガネをかけたやや太めの若い女が、ペンダントのような小さな物を手に持ちながら歩いてきた。超小型モニターなのか中に画面が映っているらしく、それを見つめながら歩いているのである。例によって私はその挙動が気になり、私の横を通り過ぎて行った彼女の後ろ姿を見送っていたのだが、彼女が私より10mくらい先まで行ったところで、突然パッと振り返って私の顔を真っ直ぐに見たのでびっくりした。状況的に私を振り返らなくてはいけないような要素は何一つない。たまたま後ろを振り返ったところ、私と目が合ったというような間合いではなく、明らかに私の視線、表情を確かめるように、ストレートに私の顔を見たのである。常識的には「この女、俺の視線を感じて振り向くとは、背中に目でもついてるのか?」と訝りたくなるような状況である。もっとも「背中の目」の代わりになるような「何か」があるのなら話は別だが.....。その直後、車列が動き出し私も走り出したのだが、彼女を追い抜いてゆく瞬間に彼女のほうに目をやると、彼女はずっと手に持っていた例のペンダントを急いでカバンにしまいこんでいるところだった。」('09 5/19より)

・「帰り道、大蔵の近くのバス停に携帯を覗き込んでいる女子高生の二人組がいた。私は「こういう感じの女の子が、(視覚盗撮参加者として)怪しんだよな」と内心思いながらも、そのまま彼女らの横を通り過ぎ、10m以上先の信号前で停まった。たまたま左のバックミラーがちょうど良い角度にセットされていたので、ミラーに彼女らの姿が映っていたが、彼女らは相変わらず手元の携帯を覗き込んでいる様子で、こちらに背を向けていた。そこで私は、試しに突然パッと振り返り、彼女らを直接見てみた。するとそれに反応するかのようなジャストタイミングでこちらを振り返って私を見たので目が合ったのである。彼女らは何ら悪びれる様子はなく、面白がっているような表情をしていた。彼らの携帯に何が映っていたのだろうか?私の視覚映像が流布(放送)されていると考えると合点がゆく出来事である。これまでも不審通行人は数多く見てきたが、これほど露骨な事例は珍しい。ちなみに彼女らはバス停でバスを待っていたのであるから、通常バスがやってくる方向(私と逆の方)により気を取られているはずで、目を向けるとしたらむしろそっちの方向だろう。実際私が振り返る寸前まで彼女らはこちらに完全に背を向けていた。こちら側にわざわざ振り返る理由は他に何一つない。さらに私は10m以上も前方にいたのだから、振り向いた際の体動が彼女達のいかなる感覚にも直接届くということはありえないのである。」('09 6/18より)

「(腰越海岸にて)私の右前方にいつの間にか座っていた女が居たのだが、私がさっき廃品回収の車を見に通りまで出て、戻って来るとその女は携帯を覗き込んでいた。その姿は別段不審にも見えなかったが、女が覗いているのが視覚盗撮映像だという疑いもあるので、一応念のため背後から1歩2歩近づいてみた(音は立てていない)。すると女はこちらを見もせずに急いでその携帯をパチンと閉じ、それを握りこんだまま動かなくなった。私が元いた場所に戻った後も、そのまま「動けない」といった風情でしばらくの間目をつぶった状態で固まっていた。そのあと女は、私の方へちらちらと視線だけ送って様子見をしているようだったが、結局やおら立ち上がって去ってしまった。若い女性が近くに男が(といっても10m位は離れているが)いることを意識して落ち着かない素振りを見せただけというのとはハッキリ異質なものを感じた。特に最初の携帯を閉じる動作。仮に「秘密のメール」「秘密のサイト」の類を見ていたのだとしても、普通の感覚では見知らぬ人間が背後から2m位のところまで近づいてきたからといって、その気配だけで大急ぎで見るのをやめて携帯を閉じたりはしないだろう。しかもその後私は10mも離れたところに再び腰を下ろしているのである。私と関係なければその後また開けばいいではないか?落ち着かないというのならすぐに立ち去ればいいのだし、その後もずっと固まったままというのがどう見ても不自然だった。」('09 2/10より)

その後、私に近づいて来る人間達の携帯モニターに映っているのが私の推測どおり視覚盗撮映像なのかどうか確かめる実験を思いついた。それは彼らに対する(挑発的な)メッセージを文字で書いておき、それをじっと見続けるというものである。彼らが私の視覚盗撮映像を見ているのならば、その文字を目にして何らかの反応を見せる筈だ。一種の筆談の試みである。

・「今、青い服を着てメガネをかけたやつが携帯を覗き込みながらこっちに歩いてきたので、私が直視すると携帯をすぐに閉じた。私は視覚盗撮を逆手に取った筆談を試みようと思い立ち、「おいメガネ!」「何とか言ってみろ」と書いた後、その文字をずっと見ていたら、奴は再び携帯を開いたあと画面を覗き込んだまましばし固まっていた。しかしあからさまな反応はなかったので、ちょっと微妙だな、空振りだったかもしれないと思っていたら、突然右脇腹に痛みが走り、その後そのメガネが勝ち誇ったように薄気味悪い満面の笑みを浮かべながら私の前を悠々と通り過ぎた。奴自身が攻撃のスイッチを持っていたかどうかは分からないが、少なくとも私に痛みが引き起こされたことを知って、溜飲を下げたかのような振る舞いにしか見えなかった。当然奴は集スト要員で、ちょっと微妙に見えたあの反応も、携帯の画面の中に私の筆談の文字を見て適切な反応が出来ず固まっていた状態だったと考えるべきだろう。」('09 7/24より)

・「今携帯を見ながら遠目にこちらを窺っていた不審な家族連れがいたので、ためしに筆談を試みたら、アレッという感じでパッとこっちを真っ直ぐに見た。これは視覚盗撮モニター所持者に特有の反応である。そのあと筆談で矢継ぎ早に毒づいたらダンナが下を向き、携帯を凝視したままそそくさと夫婦揃って立ち去っていった。非常に怪しい、というかマックロな反応ぷりであった。」('10 9/14より)

こういう一人称視点での映像は集スト工作の現場において非常に役立つものと思われる。特にターゲットの目に何かを見せようとするアンカリング工作において、工作用モニターとして重宝するに違いない。それゆえターゲットの周囲に集まって来る工作的出現者の携帯画面の多くはこのモードに切り替わっているものと考えられる。

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